15 DAを使ってみよう

Device Automation(以下 DA)を使って、デスクトップ画面を操作してみましょう。

 ※DAのインストールと設定については「14 DAをインストールしよう」を参照してください。


【1】作成するロボットの概要

タスクバーのメモ帳を起動して文字を入力してから、保存せずに終了する。


【2】デバイスマッピングを作成する

(1)はじめに、今回使用しないプロジェクトは閉じておきましょう。プロジェクトを右クリック→[閉じる]で閉じることができます。

 ※プロジェクトを閉じても、ファイルは削除されません。


(2)新規プロジェクトを作成します。例えば、「DAプロジェクト」のような名前のプロジェクトを作成してください。


(3)次に、作成したプロジェクトの中にデバイスマッピングを作成します。これは、デスクトップ画面を操作するためのものです。

作成したプロジェクトを右クリック→[新規作成]→[Automation Device Mapping]をクリックします。

 

(4)オートメーションデバイスマッピングには「local_pc」と入力して、[次へ > ]をクリックしてください。


(5)そして、次のとおりに設定して、[終了]をクリックします。



【3】ロボットにデバイスマッピングを追加する

(1)ロボットを新規作成してください。ロボット名は、例えば「DAメモ帳操作ロボ.robot」などを入力します。


(2)次に、[ロボット設定]をクリックして、[デザインモード実行]を[スマート再実行(フル)]に変更します。


(3)ロボットが再ロードされたら、新しいアクションステップを追加して、[アクション]は[デバイスオートメーション]を選択します。


(4)そして、さきほど作成したデバイスマッピングを追加します。これで、デスクトップ画面を操作する準備ができました。

※事前にDAを起動しておいてください。


【4】デバイスワークフローを作成する

(1)1台のパソコンにDSとDAをインストールしている場合は、デスクトップ画面が操作しやすいように、DSの画面を小さくして右端に寄せてください。そして、タスクバーにメモ帳のアイコンをピン留めして、タスクバーは隠さないでください。

準備ができたら、[Device Automation]ステップの[ワークフロー]の[編集]をクリックします。


(2)すると、エディター画面が起動して、レコーダー・ビューにタスクバーが表示されます。

このレコーダー・ビューに表示されているのが実際のデスクトップ画面で、タブは起動しているアプリケーション毎に分かれています。

 ※タスクバーが表示されていないときは、[Taskbar]タブをクリックしてください。


(3)では、メモ帳を起動する操作を記録してみましょう。

レコーダー・ビューのタスクバーにあるメモ帳のアイコンを右クリック→[Click]→[Left]をクリックしてください。


(4)すると、ワークフローにステップが作成されます。作成されたステップは自動実行されませんので、[ステップオーバー]をクリックして実行してください。


(5)すると、メモ帳が起動します。


(6)ここで、メモ帳の操作の邪魔にならないように、エディタ画面を小さくして、メモ帳が隠れないようにしましょう。


(7)レコーダー・ビューのメモ帳の入力欄を右クリックして、[Enter Text In Field]→[Manually Enter Text]をクリックします。

各項目の位置は、実際の場所からずれて表示されることがあるので、ソース・ビューを確認しながら作業してください。


(8)次に表示されるダイアログには、好きな言葉を入力してください。ここに入力した文字がそのままメモ帳に入力されます。


(9)そして、忘れずに[ステップオーバー]をクリックしてください。

すると、レコーダー・ビューのメモ帳と、デスクトップ画面のメモ帳に、さきほどの文字が入力されます。


(10)次は、メモ帳を閉じましょう。

レコーダー・ビューのメモ帳の[×]を右クリック→[Click]→[Left]をクリックします。[×]の位置がずれていているときは、ソース部分で[閉じる]を探してください。クリックするのは、ソース部分でもOKです。

そして、ここでも忘れずに[ステップオーバー]をクリックします。


(11)すると、次のようなメッセージボックスが表示されますが、ここではボタンをクリックしないでください!

そして、エディタ画面の外側にそーっとドラッグして移動してください。


(12)次に、[メモ帳]([無題 – メモ帳]ではない方)のタブをクリックして、メッセージボックスの[保存しない]を右クリック→[Click]→[Left]をクリックします。ここでも、忘れずに[ステップオーバー]をクリックしてください。


(13)メモ帳が閉じて、レコーダー・ビューのタブからメモ帳が消えました。


(14)ここでエディタ画面を最大化してよく見ると、作成した各ステップに[!]マークが表示されています。これは、例外処理の[TimeOutError]が使えませんよーということで、そのままでも良いのですが、今回は削除してしまいましょう。

 ※トライステップで囲んで例外処理を有効にしてもOKです。


(15)各ステップの例外処理を削除したら、デバイスワークフローは完成です。保存]をクリックしてから、エディタを閉じてください。


【5】ロボットを実行する

(1)[デバッグ]をクリックしてから三角形のマークの[実行]をクリックして、ロボットを実行します。

メモ帳を起動→文字を入力→保存せずに閉じる、という動きが見えましたか?

 ※メモ帳起動に時間がかかるときは、デバイスワークフローのメモ帳アイコンクリック後に[Guarded Choice]ステップを追加して、[Guard]は[When seconds have passed]を選択して、待機時間(秒)を指定してください。


DAは使い方にコツが必要ですが、パソコンが自動的に操作されるのを見るのは面白いですよね。(個人的感想)